①煙突の役割
煙突は薪ストーブの煙を屋外に排気するための重要なパーツです。
薪を燃やした煙には二酸化炭素や薪から出た木の内部にある油分(タール)などを含みます。
この煙を安全に排気するには煙突内で停滞させることなくスムーズに屋外まで排気することが大切になります。
スムーズに排気させるためには、強力な上昇気流(ドラフト)を起こす必要があります。
このためには、煙突内の排気煙を熱いまま放出させるように、断熱二重煙突を使用することが標準化しています。
②接合部分の違い
煙突は最低限必要な長さの規定があり、その長さをクリアするためには、既製の煙突を何本か接続していくことになります。
重要なのはこの接合部分。
日本は四季があることが大きな魅力ですが、その反面、夏場の高温多湿、冬場の雪、また、梅雨や台風など様々な気候が存在します。
海外製品ではこの接合部分のツメが甘かったり、切込みでカギを作ったようなものもあり、その部分から雨水などが侵入してくることが散見されます。
コスト的には海外製は安価ですが、その反面、気密性や対候性には不安が残ります。
特に煙突は一度設置するとなかなか簡単に付け替えもできませんので、コストより品質重視で選んでいただきたいと思います。
③煙突の設計基準
煙突の施工には安全性や機能性を根拠に基準が設けられています。
当店では、その基準に準じた設計を行います。
この基準から外れた施工の場合、様々な不具合が発生する可能性がありますので必ず設置の際にはご確認ください。
また施工には、安全性はもちろんですが、その後のメンテナンスのことも考慮する必要があります。
屋根の上に上がって煙突清掃がしやすいかどうか・・・なども考えておくとよいでしょう。
(ファイヤーサイド社のHPより↓)
海外製の煙突の接合部
全ての海外製の煙突が同じ・・・ということではありませんが、接続のツメを作るのに切込みを入れていることが多く、その切込みの隙間から断熱材の部分に浸水する可能性があります。
【煙突の施工例】
煙突のトップには「角トップ」「丸トップ」などがあります。
それぞれに特徴があります。詳しくはお気軽にお問合せください。
また、屋根の形状や素材により様々な観点から煙突設計のアドバイスをさせていただきます。
煙突設置のための、屋根の開口なども専門のスタッフによる工事を行っております。
漏水対策やデザイン的なことも考慮いたします。